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素人SS
- 52 :素人 : 06/07/30 22:55:52 ID:???
- ────────────平成20年─────────
「アベ総理がは今回の靖国参拝についても『あくまで私的参拝』とコメントし、これに対し中国、韓国の・・・・」
気がつくと私たちは巨大なスクリーンの前に立っていた。
「ここは・・・・・・?M I N T K O B E ミント神戸!?どこ!」
「関西三都の一つですよ。大阪・神戸・京都 の順番で人口が多いです。でもいったいなんで神戸なんですか?」
「戦争で最後まで生き残るのが神戸・横浜・長崎よ。外国の文化が濃いから攻撃しにくかったのかもね。」
「でも横浜のほうが広いんじゃ・・」
「横浜は東京と近すぎる。それに、神戸には思い出が・・・・」
「うむ・・しかし今来ても、仕方がないのじゃないか?」
「失敗したときのための保険ってとこね。それに、侵略戦争はそう遠い未来じゃないわ。」
第九章 外れた目論見
「ちょっとおなかがすいたわね。中華街でも行って何か食べる?」
「そうだな。腹が減っては戦ができぬ。」
「阪神電車に乗ろうよ。ところでお金は?」
「夏目漱石さんがまだつかえるけど・・・・しかたないわね。 はいどうぞ。」
「どうやって手に入れたの?」
「あなたの部屋のガラクタを拝借して現代で売っただけよ?」
「また勝手に・・・・いったい何を?」
「鉄道ファンとかいう雑誌全巻よ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(泣」
阪神三宮駅のホームは以外とせまかった。
元町駅をおりて海側へあるいた中華街・南京町をめざし・・・。
「ゴマ団子うまそー」
「じゃあそれかおう。」
「にくまんもー」
「わかったー」
「って!!よくかんがえたらなにしてんですか私たちは・・」
「全部食ってからいうなよ。」
「そうよ。あんただけコンビニ弁当でもよかったのよ?」
「もっと緊張感をもちましょうよ!」
「今から緊張感もってどうするのよ。」
「そうだ。」
「うん・・・・」
「おなかもいっぱいになったしそろそろ目的地にいくわね。」
「どないやねん・・・・」
阪神電車へもどると、東へ向かった。岩屋駅で降りることにした。
「ここは・・・」
「HAT神戸よ。ここにある県立美術館にいくの。」
「なぜに美術館・・・」
「ここが最後の場所になるから・・・貴重な絵が展示されていたの。」
「空襲を受けなかったってこと?」
「そう。厳密にいうと未来だから、『そのときに貴重な絵が展示される』の。」
「ゲリラの最後の場所・・・」
そのときだった。
「あやめ。それに二人・・・同行してもらおうか。いやとはいわせない。」
そういうと、男はこちらに銃をむけた。
「あんたたち・・・こんなところまで・・・」
「歴史を変えることは許されない。時を待つのだ。さあ!」
「おのれ!!」
そのとき、最上が短刀を抜いた
「うぐっ!」
かしゃり・・
男は銃を落とした。
手から血が出ている。
「きさま・・・よくも・・・」
「なにぼーっとしてるの。にげるわよ!!」
「え・・あ・・」
「ま・・まて!」
男は追いかけてきた・・ぽたぽたと血を流して・・
ズダーン!
男の放った弾がそらみみのうでを貫いた
「うわぁぁぁぁ!!!!」
「大丈夫!??」
「大丈夫じゃないよぅ!!!はぁ・・・・はぁっ!」
「ここはわしがくいとめる!さきにいけ!」
「相手は銃だよどうやって!」
「わかったわ。おねがい。」
「え!?」
「はやくいくわよ!」
あふれ出る血をおさえて、必死で走った。
必死で・・・・・ ここはどこだろう
でもまだはしっている・・・・・
ようやく足を止めた
「ここは・・・・そうこ・・」
「あやめ!どこだ!」
「最上さん・・・・・・・」
「わたしも行かないと・・・兄さん・・・なんでわかってくれないの!?」
「兄さん!?あれは・・・そう・・・兄よ。」
「でも・・・・いっちゃだめだ!殺される!」
「もうだめだわ・・歴史を変えることなんて許されるはずがない・・・やっぱり・・」
「・・・・・・・・・・・・・そんな・・・・・」
「あなたには生きてもらわないと・・・。ねこさん。あとはおねがいね」
「そこだな!あややめ!」
「いかないと・・・さようなら・・・・・!おとうさん! あ母さんと結婚してね!」
「え!? うそ!? えぇ?」
知らない間に黒猫が私の横にいた。
そして・・・私の意識はきえていった・・・・・
「ここは・・・・」
元の部屋だ。夕陽がまぶしい。
なんだったのだろう・・あれは夢か・・・現実か・・・・・・・・
あれからは時を越す体験はしていない。
黒猫は普通のネコのように、ただ私の部屋にいついている・・
あれはほんとうに・・・・
完
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